「ジェレミー・クラークソン 農家になる」の面白さ!

2021/10/26

ドラマ 感想・考察

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最近、プライムビデオで観ていたTVシリーズがあります。

それは、「ジェレミー・クラークソン 農家になる(CLARKSON'S FARM)」。

アマゾンのオリジナル番組です。

 

タイトルの「ジェレミー・クラークソン」氏は、イギリスの有名人。

自動車好きの間では、世界的に知られているのかもしれません。

長い間、自動車関係の番組に出演したり、執筆したりしているので。

 

番組は、そんなクラークソン氏が、「いきなり農業を始める」という内容。

2019年秋から2020年秋までの、約1年間の様子がまとめられています。

  

(original photo: malcwest)


場所は、イギリスの田園地帯であるコッツウォルズ地方です。

もともと所有していた土地があり、そこで農業を営んでいた人が引退するので、「自分でやってみようか!」という企画なのでした。

 

ただ、その農地というのがものすごく広いんです。

それなので、「大規模農場を、知識と経験ゼロの状態から、どのように運営するのか」が、見どころとなっています。

 

実のところ、私には自動車に関する知識がほとんど無く、クラークソン氏についても全く知りませんでした。

また、「リアリティー・ショー」のような番組には興味がありません。

でも、この番組の評価があまりにも高く(★★★★★!)、最近特に「農業」に関心があり、ふと、気になって....

もし嘘っぽかったり、大げさだったりしたら、1話目だけでやめればいいのだから、と気軽に観始めたのでした。

 

ところが、さすが高評価を得ている番組!

結局最後まで、興味をもって楽しく観ました。

 今回は、その魅力について、書いていきたいと思います。

 

登場人物

 

まず、主役のクラークソン氏。

かなり大柄な、(撮影開始時)59歳の男性です。

 

気負ったところがなく、間の取り方などが絶妙で....

そんなトークやリアクションに、ついつい引き込まれてしまいます。

 

また、さりげない表情の変化がまた、魅力的なんです。

うまくいかなくてがっかりしている顔や、工夫が成功したときの、(たまーに見られる)すごく嬉しそうな笑顔。

自然と、一緒にがっかりしたり、「わーい」とうれしくなったり...

観ている側は、感情移入してしまいます。

 

クラークソン氏が、次々と、「こうしてみよう」というアイデアを実行してくのも、飽きさせない展開。

もちろん、番組制作スタッフからの提案などもあってのことなのかもしれません。

でも、本人が、その計画に乗り気であることは伝わってくるし、大変な作業のために、自ら体を張っているので、「本人がやりたい計画」として観ることができました。

 

(image: thejakesmith)


もちろん、農業に関しては素人であるクラークソン氏が、ひとりで切り盛りできるわけもありません。

「どうするのかな....」と心配していたら、彼をサポートする農業の専門家が、レギュラーメンバーとして加わっていきました。

そして、彼らの深い知識と、手際のよい仕事っぷりが、見事なのです。

また、そのメンバーたちとのやり取りが、クラークソン氏のお茶目な魅力を引き出しているのでした。

 

協力者


みなさん素敵なのですが、ここではふたりだけ紹介します。

 

農業の先輩


メンバーの中で、1番お世話になっていたのが、地元で農業を営む21歳の若者ケイレブ。

優秀で、現実主義的なところがあります。

少年みたいなクラークソン氏とは、対照的かも....

(ずっと年上で、雇い主でもある)クラークソン氏に、全く遠慮のない態度で接しているのが面白かったりします。

 

人生の先輩


また、農場内の敷地を区切る「石垣」の補修係として、ジェラルドさんという地元の男性(72歳)も加わります。


(original photo: artyangel)


この方が初めて登場した時、ものすごくにこやかに話しかけてきてくれたのですが、クラークソン氏は、固まっていました。

ジェラルドさんの方言が強く、何を言っているのか理解できなくて。😧

(クラークソン氏は、別の地方の出身。)

 

ところどころ聞き取れる単語から、「農場の仕事に関する話」であることは分かるのです。

でも、本当に肝心な、「ジェラルドさんが伝えたいこと」は、全くわからないまま....

字幕も表示されないので、ほとんどの視聴者も理解できず取り残されている状況です。

(英語字幕でも、クセの強いところは「speaking indistinctly〈不明瞭に話している〉」と表示されるのみ。)

 

でも、話が途切れたところで、クラークソン氏は「yeah, yeah(そうですね)」などと相槌を打ってしまいます。

そして、伏し目がちの「(分からなかったままで)大丈夫かな」という表情で、ジェラルドさんと別れるのでした...

 

この後、1話に1回は、このようなふたりの「やり取り」がありました。

(視聴者も気になるところなので、「お約束」になっていたのかも?)

そして毎回、「何て言っているのか分からない」と言えないまま、しかも内容が全く伝わっていないまま、会話は終わってしまいます。

この時ばかりは、いつも自信にあふれたクラークソン氏が、いたたまれないような表情で、ジェラルドさんの話を聞いているのです。

すごく熱心に、しかも満面の笑顔で、たくさん話してくれるので....

 

毎回の返事が「わかった」だけ、というのも申し訳なくなってきて、「話せて良かったよ」と付け加え出したりするクラークソン氏なのでした。😣

 

「聞き返した方が良いのでは?」と考えるのが普通なんですけどね。

でも、それが簡単ではない状況で。

続けて長く話してくれた後では、「え、どこから?」と思われてしまうでしょうし....

もう何回もこんな会話が繰り返された後では、「いつから理解していないかった?」ということになるので。

 

私は、番組スタッフさんが気をつかって、あとからフォローしてくれていたらいいけれど....と、少々心配気味に観ていました。

(「あの時、何をお話しされていたのですか?」と聞き出してくれるとか....)

 

クラークソン氏が分かっていないことは、ジェラルドさんには最後まで伝えてない様子です。

1度でも知られたら、その後の話し方や表情に、何らかの変化があると思うので。

スタッフから、「気づいていないふりをして、今まで通りに話してください」と指示されたとしても、ジェラルドさんに、そこまでの演技できるとは考えられませんし。

 

結局、話が通じていないことをうやむやにして、最後の方で、「とうとう大変な目にあってしまう」ということもありました。😨

 

(image: OpenClipart-Vectors)


ふたりの関係


ところで、エンドクレジットには、スタッフだけではなく、その回に登場した人の名前も明記されています。

ケイレブとジェラルドさんの名前も、同じ画面に(一瞬ですが)表示されます。

その、ふたりの苗字が、「クーパー(Cooper)」で同じ綴りなんです。

 

「もしかして、親戚なのでは?」と気になりました。

というのも、ふたりとも地元の人であることが、番組の内容から分かるので。

 

ジェラルドさんはケイレブの「おじいさん」か「親戚のおじさん」であってもおかしくない年齢。

でも、それにしては、そういう紹介がナレーションでも、会話からも無い...

ふたりが、親し気にしている場面も無い....

ますます不思議に感じてしまうのです。

 

ネットで調べてみたら、このようなページがありました。

(↓)

www.realitytitbit.com

 

「視聴者びっくり!ジェラルドとケイレブは親戚ではなかった!!」というページ。

 

このタイトルどおり、特に関係はなく、たまたま同じ苗字だったようです。

それほど人口が多くはない地域なので、偶然同じ苗字だったとは、意外でした。

こうやって、有名TV番組に一緒に出ることになるなんて、運命的かも....

 

「cooper」には、「木製の樽や桶を作る人」という職業的な意味があり、珍しい名前ではないのかもしれませんが。

(クーパー【Cooper】は、映画『インターステラー』の主人公の苗字でもありますね。)

 

(original photo: PiotrZakrzewski)


農業の実践

 

地方暮らしや農業に興味を持つ人は、近年増えたのではないでしょうか。

そのような状況で、農業についてゼロから見せてくれる様子がまた、関心を集めた要素になっています。

しかも、大規模農業については、一般人にはなかなか触れる機会がないので、知らなかったことがたくさん出てきて、それも番組の魅力だと感じました。

 

例えば、農業用の最新式機械が次々と登場したり....

それをトラクターに繋げるのがまた、一苦労だったり....

なのに、当たり前のように使いこなすベテランさんたちの様子も見られました。

そして、そのような機械を見慣れていないクラークソン氏が感嘆する反応も面白いのです。

(視聴者と同じなので!)

農業の専門家たちへの尊敬の気持ちも伝わってきます。

 

中でも、私は「野菜の苗を植える機械」が面白かったです。

トラクターに付けて引く小さい小屋のような装置で。

中に椅子が3つ設置されていて、人が座れるようになっているんです。

手が届くところに苗を置く棚もあります。

トラクターがゆっくりと引っ張っていく間に、座っている人が、苗を1つずつ棚から椅子の前の筒のようなところに載せ、それを植えこんでいく仕組みになっています!

(この説明では、全く伝わらないかもしれませんね。🙏)

 

どうしたら効率よく農業を進められるのか、工夫を重ねて開発された機械ばかりなので、興味深かったです。

 

(photo: matthiasboeckel)


天候+状況


滞りなく大農場を運営するだけでも、大変なことだと思います。

さらに、それを素人が挑戦するということも。

それに加えて、2019年から2020年には、予想外のことが次々と起こり、農業に影響を与えました。

後から、「あの時、農家の人たちはどうしていたのだろう」という関心も高かったと思われます。

その疑問に答えてくれる内容でもありました。

 

家族で楽しめるのでは?


実はこの番組、アマゾンのレーティングで「16+」なんです。

日常会話でよく使われるような「罵る」言葉を、クラークソン氏が発するからでしょうか....

でも、人に対してではないんです。

もちろん、暴力などもありません。

 

あとは、クラークソン氏の、小中学生並みの下ネタ発言があるぐらい。

(周りの人たちには、あきれ気味に受け流されています。)

 

基準に沿って判定しているのでしょうが、かなり厳し目だと感じました。

中高生にも、見せたい内容なので。

 

農業に関する知識もそうですし、何といっても、映像が美しいんです。

世界的に人気のある、コッツウォルズ地方の風景はもちろん、動物や作物、農業機械まで、丁寧に映され、こだわりをもって編集されています。

 

(photo: pixabay)


また、「自動車好きの人」や、「(クラークソン氏が出演してきた)自動車関係の番組ファン」が楽しめるようなシーンもありました。

 

そして、番組全体が落ち着いていて、ハラハラする展開などが無いところも良かったです。

番組を面白くするために、プライベートをさらすこともないし。

「内輪もめ」で気を引いたりもしません。

 

特に、もし農業がうまくいかなくても、クラークソン氏が生活に困ることはないので、安心して観ていられました。

(アマゾンとの年間契約金や人気TV番組司会者としての収入がたくさんあるので。)

番組はあくまでも、農場の運営が「失敗するか、成功するか」という彼自身の挑戦!

無理しすぎない程度で、楽しみも盛り込んで取り組んでいる様子が取り上げられているのです。

 

そして、利益的にはうまくいかなくても、

さまざまなアイデアや工夫を試し、番組に視聴者を惹きつけ....

クラークソン氏自身への世間の関心を途切れさせなかった(むしろ知名度が上がった)ことから、大成功だと感じました。

 

今後 ~第2シーズン~


番組の撮影終了後、クラークソン氏が「今後も農業を続けるのか?」「ロンドンではなく田舎に住み続けるのか?」が、視聴者の気になるところです。

最終話では、クラークソン氏がレギュラーメンバーと農場でお茶会を開いて、今後について話すシーンがありました。

でも、その時にはまだ決めかねている様子だったのです。

 

その後、2021年6月に番組が放送され、大ヒット。

反響も大きく、クラークソン氏の喜びのコメントが、Twitterにありました。

(↓)


この後には、番組の影響で「ファーム・ショップ(農場直売所)」に来てくれる人が多く、大繁盛していることへの感謝もツイートされています。

 

そして、7月後半には、「第2シーズンを予定している」という報告も。

(↓)


実際に撮影は始まっているようです。

この第2シーズンは、2023年の春には観られるかもしれません。

2021年の夏から2022年の夏まで撮影して、その後編集になるので、早くても2022年末ではないでしょうか。

 楽しみにしていようと思います。 😄

 


(↓ 【プライム・ビデオ】第1話「トラクター作業」 )


 

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