前回、ピロリ菌の抗体検査について書きました。
検査後、疑問に思う点があったので、いろいろと調べて詳細が分かったのです。
抗体の値が、基準値よりも少し上回っていたことを、「おしかった」などと考えていた自分は、本当に浅はかでした。😳
もし偽陽性ではなかった場合、4U/mLという値でも、最悪の事態は考えられましたから...
そして実際のところ、胃の病気の発見・予防には、「胃カメラでの精密検査が必要!」ということも納得したのです。
ということは...
最初から胃カメラの検査だけ、受ければよかったのでしょうか?
今回は、精神的にも金銭的にも最小限の負担で、胃の検査をする方法について書いていきたいと思います。
かかった費用
前回書いたとおり、ピロリ菌抗体検査(←約3000円)だけでは、不十分でした。
そもそも、「胃がんリスク検診」が必要だったのです。
「抗体の量」と「萎縮性胃炎の疑い」、2つの状態から危険度を判定できる検査でした。
これには、5000円ほどかかります。
でも、この検査で分からないことも調べられるのが、胃カメラ検査です。
そして、最初からこちらだけを受けたとしたら、8000円ほどで済んだことになります。
今となっては、そうした方が、お得だったような気はしますが...?😶
(original image: mohamed_hassan)
いきなり胃カメラ?
そんなこと、可能なのでしょうか....?
専門クリニックに出向く
実際、「自発的に胃の専門クリニックに行き、胃カメラ検査を申し込むこと」が、最も無駄の無い方法なのかもしれません。
でも、私のように何の症状もない場合、難しいところではあります。😓
まず、費用面ですが、内視鏡検査が保険適用にならないかもしれません。
この検査は、医師が必要と認めることで保険適用になるのです。
私に関しては、症状は無かったけれども、抗体検査での陽性という結果があったので、自費診療にはならず、(3割負担の)8000円ほどで受けられたのでした。
また、少し心配な症状があるとしても、自発的に胃カメラ検査を希望することは、容易ではないと思うんです。
私を含め、大多数の人は、検査自体に抵抗があるでしょうし。
毎日、何かしら用事があるのに、わざわざ、時間を取って検査を優先させるということも、大変なはずです。
あと、他に調子の悪いところがあったとしたら、無理してでも胃カメラ検査を受けるかどうかとなると、迷うところだと思います。😟
健診に入れる
「ついでにできる」という利点を考えると、健康診断を受ける際にやってしまう方法も選択肢に入ります。
オプションとして胃カメラ検査を申し込み、1度の外出で済ませるのです。
でも、調べてみたら、これが結構高い...💰💰💰
健診場所にもよるみたいですが。
(↓)ヘルチェックでは、「組織検査」も加えると約3万円となっています。
(内視鏡検査をどうせするのならば、組織検査をしないという選択肢は、私にはありません。)
一般的に、健康診断では保険適用にならないからですね。💦
上記の料金には、途中でうまくいかなかった場合なども想定して、すべて含まれているのかもしれません。
希望すれば、鎮静剤(睡眠薬)を使う方法も選択できるとか...?
それでも、この金額は...😰
(クリニックでは、検査の前後に1回ずつ診察費がかかりますが、私が行ったところでは、大した額にはなりませんでした。交通費もかからない場所でしたし。)
さらに、検診日というのは、通常のセットだけでも、大変なものです。
もちろん、内視鏡検査をする場合には、胃のX線(バリウム)検査を受ける必要はなくなりますけど...
それでも他に、採血や、婦人科検診もあります!
それらに胃カメラ検査を加えるとなると、精神的負担がぐんと上がってしまうのです。😣
(いくら最短15分間ぐらいで終わるとしても。)
実はこれまで、氏から、胃カメラでの検査を健診のたびに勧められていました。
「1度は受けた方が良いよ🙂」と。
でも、「ついで」でできるようなことじゃないっ!と思い、選択しませんでした。
(普通の健康診断をするだけでもエライと、自分を認めることで精一杯。)
そこまで自分を追い込むことは、私には難しかったのです。😫
胃の病気の可能性を疑うような自覚症状が無かったからでしょうけども...
「 胃がんリスク検診」で様子見
そうなると、健康診断で「胃がんリスク検診」を受けることが、結局は、最もお手軽な第1段階だったのかもしれません。
お金はかかってしまいますが、手間や時間という点では、ついでにできるので問題なしです。
(健康診断で抗体検査を追加した時、採血量の違いは全く感じませんでした。)
しかも、ある程度の覚悟をもって、精密検査を受けられることになります。
D群と判定されれば、「すぐにでも精密検査を受ける必要がある!」と納得できますし。
B群・C群の場合は、 できるだけ早く。
A群だったら、都合の良い時を選んで、という具合に。
この理由と、「胃がんリスク検診」の結果を提示しつつ、専門クリニックで精密検査を申し込む場合、説明もラクです。
(image: Megan_Rexazin)
ただ、もし私がA群と判定されていたとしたら...
胃カメラ検査を受けようとしたかというと、これもまた自信がありません。
(本当は、やるべきなんですけどねっ!🤢 こちらにも書かれています。↓ )
そういう意味でも、私のような者は、偽陽性になるべきだったのかも...?🥺
はっきりさせられたので、結局はこれで良かったと思っていますし。
胃カメラ検査をするメリット
さらに、本当は必要なかったかもしれない内視鏡検査をしたことで、思わぬ収穫もありました。
それは、「胃のX線(バリウム)検査を、今後は受けなくてもいいのではないか?」ということなんです!😲
X線検査の1番の目的は、ピロリ菌を原因とする症状があるかどうかの診断でした。
そして、私は、現在もこれからも、それは起こらないと分かったのです。
こちらには、もともとX線検査は胃カメラ検査に全く及ばないと書かれています。
(↓)
私には、あえてこの検査をする理由が無くなったようです。
ただ、ピロリ菌が直接関係しない、深刻な胃の病気は他にもあります。
でも、調べてみたところ、それらの病気も、X線検査で見つけることは難しいと分かりました。(👇)
ピロリ菌が原因ではない病気
以下は、ピロリ菌が引き起こす病気とは比べ物にならないぐらい、かなり低い確率で発症する病気です。
(↓ こちらのページにも、「胃がんの99%はピロリ菌感染がベースにある」と書かれています。)
ちなみにインターネット上には、ピロリ菌を原因とする胃がんを、98%とする記述もあります。
多いことに変わりはなく、それ以外の胃がんについて、心配しすぎる必要はないという理由から、引用しました。😌
① 「食道胃接合部(腺)がん」
名前のとおり、食道と胃の接合部の病気。
下のページでも、この病気の発見には、X線検査よりも内視鏡検査が勧められています。
(↓)
気になるのは予防法です。
(↓)参考になるページを見つけました。
「食道がん」に関するPDFです。
この最後の方に、「食道胃接合部(腺)がん」に関する情報があります。
(画像や内容が深刻なので、苦手な方はご覧にならないでください。🙏)
https://www.juntendo.ac.jp/hospital/clinic/common/pdf/cancer/patient/program/mini_202103_01.pdf
「逆流性食道炎」と「喫煙」が危険因子になると書かれていますね。
その「逆流性食道炎」と、それによって引き起こされる「バレット食道」を予防する具体的な方法は、こちらに詳細が!
(↓ 画像はありません。)
この記事で、(個人的に)とっても驚いた箇所があります。😯
それは、食後に横になる場合には、「左側を下にする方が良い」という情報。
「左側を下にすると、消化に良くない」と聞いたことがあり、私は「絶対に右側が下!」と長い間思い込んでいたんです。
(↓ 確かに、右を下にすると...。←こちら側が口。腸はこちらです。→ )
(original image: mcmurryjulie)
今後は、「左側を下」にして、「高めの枕」で頭の位置を上げることにします!
めったにないですけど、食後に横になる必要があった場合は...
(↓ 左を下にした場合。胃液が、食道に逆流しにくくなります。)
(original image: mcmurryjulie)
「食道胃接合部がん」は、生活習慣次第で回避できる可能性が高いようなので、他の点も気を付けていきたいです。😊
②「スキルス胃がん」
こちらは逆に、発症の原因がはっきりせず、予防が難しい病気とされています。
(上記の NIKKEI STYLE のページでは、ピロリ菌との関連もほのめかされていますが。)
さらに、初期の段階で見つけること自体も難しく、X線検査では無理のようです。
下のページには、
”毎年、経験豊富な検査医師による内視鏡検査をしっかりと受けていれば、スキルスになる前に病変を発見して手術で完全に切除する、すなわち治癒させることができる可能性があります”
と書かれています。
(↓)
進行が速く、治療の難しい病気とのことです。
ですが、最も有効な対策として、役立つ情報も書かれていました。
それは、「血縁者に、この病気にかかった人がいるような場合には、20代から、年に1回は内視鏡検査をしていく」こと。
遺伝的な要因が疑われているためで、若くても発症する病気なのだそうです。
胃のX線検査から解放された
他にも胃の病気はありますが、X線検査が必要なことはなさそうです。
でも...
胃カメラ検査も、一生に1度だけで十分ではないのです。
数年に1度、受けるべきなのかもしれません。
ちなみに、P氏が以前胃カメラ検査をして、問題のないことが分かった際、「3年に1回は、内視鏡検査を受けるように」と、言われたそうです。
私は、先生から何も言われていないので(←聞くのも忘れていましたが)、3,4年に1回でいいかな、と考えています。🙂
それ以外にも、自覚症状があった場合には、専門クリニックで相談するべきですね。
もちろん、「内視鏡検査だったら気楽 ♬」という訳でもないのですが...
私は、今後の技術の進歩に期待してもいるのです!
5年後、10年後には、管が糸ぐらい細くなっているかもしれないですし!
(そうなると、怖いものなし。😁)
もっとラクな方法が開発される可能性もありますしね。
(original image: yeTis)
散々書いてきたように、胃のX線検査が苦手で仕方なかった私。
思いがけず、もう一生、この検査をやらなくて良くなったようです!🥳
プラスマイナスゼロ?
そういう訳で...
今後かかる費用についても考える必要が出てきました!
それと関連して、ちょっと変な話をしようと思います。
私が、健診のたびに考えていたことがありまして。
それは、「胃のX線検査を受けずにすむとしたら、幾らまで払えるか?」という自問自答なんです。
これは、検査をせずに「ごまかすための料金」ではありません。
お金(💰)を払うことで、検査と同等の効果(病気の発見・予防)が得られるとしたら、の話です。
この検査に関する身体的・精神的負担を、お金で何とかできるとしたら、「納得できる額は幾らなのか!」と。
そんな、実際には払う必要がない金額について、ひとりで真剣に考えていました。
(「捕らぬ狸の皮算用」の逆?)
あまり自分にお金をかけたくないので、検査が嫌だからと言って、「幾らでも払う」という考えはなく、それが悩むところでもあります。
もし体調がすごくよかったら、2000円でも、もったいないと感じるな、とか。
逆に、体調が悪い場合は、ここは穏便にお金で済ませて、無事に帰宅し、就寝時間まで家事を続けることの方が大事だから、3000円でも構わないんじゃないか、とか。🤨
そして、今年の健診時には、「1回2500円までなら、払ってもいいのかもしれない!」という結論に達していたのでした。
胃のX線検査に正面から立ち向かえるほど、元気いっぱいの健診日なんて、これまで無かったもので。😭
そうなると...
3年払うと、7500円。
4年払い続けたら、10000円...
これは、ちょうど3,4年に1回、胃カメラ検査を受ける額とほぼ同じなんです!
(専門クリニックで、保険適用が可能な場合。)
もともと、これぐらいのお金を払ってでも、X線検査は回避したいと考えていたという...😅
しかも、検査で分かる情報は、胃カメラの方がダントツで多いという事実!
「同等の効果」どころじゃありません。
X線検査は、健康診断のセットに入っていて、除外しても負担額は同じです。
胃カメラ分だけ、余計にかかってくることになります。
でも、以上の理由で、私にとっては、費用面でも、それほど損する気持ちにはならないのです。
(image: Clker-Free-Vector-Images)
最も効率の良い方法
今回、ピロリ菌の影響を特定する検査の、最も無駄の少ない受け方について考えてみました。
これから「検査を受けようかな」と思っている方の、少しでもお役に立てたら、うれしいです。
検査をする医療機関によって、かかる費用は違うので、よく調べてから受診することも重要かもしれません。
また、いろいろな面で安心して通うことのできるクリニックを見つけられたら、精神的負担や、手間の面でも、1番ラクに済ませられると思います。😊
また、かなり長くなってしまいました。
呼気検査と、子供のピロリ菌検査については、次回に分けることにします。
(↓ 抗体検査については、こちらに詳しく書きました。)
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