手作り布マスクのノーズワイヤ(ノーズフィッター)として、大人気のテクノロート。
ポリオレフィン系ポリエチレン製の、形状保持材です!
実際に使ってみて、いろいろなことが分かったので、書いていきます。
今回は、耐熱性についてです。
プラスチックなので、「どれぐらい熱に弱いのか」は、購入する前からかなり気になっていました。
マスクの消毒・殺菌には、アイロンやスチーマーを使うこともありますから。
(original image: pixabay)
製品情報から分かっていたこと
こちらには、「耐熱温度が低く、80℃の高温下では、形状が元に戻ります。」と書かれています。
(↓)
80℃以上が苦手ということは分かりますが、「元に戻る」というのは?
折り曲げていたのが、真っ直ぐになる、ということなのでしょうか…
「温度が下がれば、また柔軟に曲げ伸ばしができるのかどうか…?」が知りたいところですが。🤨
こちらの、ユザワヤの販売ページでは、
「熱にあまり強くありませんので、アイロンをかける場合は低温で、あて布をしてかけてください。」
と、書かれています。
(↓)
低温(100℃前後)ならば、大丈夫そう…?
マスクの表布の間に縫い込んで使うので、常にあて布をしている状態ではあります。
でも、こちらのテクノロートは、ポリエチレンの芯を、黒いアクリルの糸でコーティングした製品なのです。
アクリルが耐えられるのが低温なので、低温がOKとされているとも考えられます。🤨
また、上の製品は、厚みが0.9mmのワイヤー状なので、他の形状の物とは耐熱温度も違うかもしれないのです。
ネットで調べられる情報は、ほぼこれだけでした。
(image: Clker-Free-Vector-Images)
アイロンをかけてみた!
いろいろと疑問があったので、マスクの材料として使う前に、自分で確かめてみることにしました。
ちなみに、私が使用しているのは、6mm幅タイプの白いテクノロートです。
(厚みは、0.5mmぐらい。)
テクノロートが溶ける温度
マスクの表布として使っている生地(薄め)の切れ端に、1.5cmの長さに切ったテクノロートを挟み…
↓ ↓ ↓
アイロンの低温(100℃前後)で10秒間。
上からギュッと、チカラをかけました。
見た目には、変化無し。
冷めてから何度もクネクネと変形させてみました。
アイロンをかけていない同サイズの物と変わらない、曲げ心地。😃
次に、中温(150℃前後)で10秒間、同じくぎゅっとアイロンをあててみました。
中温は、さすがにダメでしたかー!
今回は、下の布に張り付きました。😫
フチも溶けてます。
張り付いた布の裏側からは、透けて見えます。
(↓)
でも、ちゃんと曲がります!
冷めてから何度も触ってみましたが、形状維持能力は健在でした。
(↓)
曲げ具合は、布が付いて厚みができた分だけ少し固めという気がしないでもないのですが…
とにかく、以前書いたように、布マスクの消毒・殺菌は、アイロンの低温で十分とのこと。
低温では、テクノロートの機能に問題ないことが分かって良かったです!
とは言っても...
低温で10秒間以上かけるのは、どうなのでしょうか?
10秒後、上の布は熱くなっていましたが、間に挟んでいたテクノロート自体は、それほどでもなかったのです。
低温で、熱を加え続けても大丈夫か?
そこで、
「10秒間アイロンを押し当てて→中の様子を見て→また10秒間押し当てて」
という繰り返しを、60秒間分、続けてみました。
[結果]
途中で、テクノロートも熱くなったものの、様子は変わらず。
冷めてから曲げてみた様子も、アイロンをかけていない同サイズの物と変わらないように感じました。
結果
テープ状(リボン状)のテクノロートを使用したマスクに、低温でアイロンをかけることは、問題なさそうです。
(断続的に60秒間よりも長く、ぎゅっと力を入れて押し当てることは無いでしょうし。)
100℃の水蒸気で消毒・殺菌するスチーマーも同じかもしれません。
アイロンで実験したのは、1か月以上前なのですが、その時に低温で加熱した切れ端は、今でも同じようにクネクネと曲げることができました。
時間が経過しても、形状維持力に、変化は無かったようです。
ただ、マスクの表布を、洗濯でシワのできやすい生地にした場合、中温または高温でアイロンをかけてしまう可能性が高くなります。
それなので、手作りマスクの表布には、シワのできにくい生地をおすすめします!
(アイロンやスチーマーは、シワのばしよりも、消毒・殺菌のために使う!)
(image: Clker-Free-Vector-Images)
ただし、テクノロートも製品によっては違いがあるかもしれないので、あくまでもご参考程度にしてください。🤗
私は、下のお店で購入したので、メーカー名などは分かりませんでした。
(↓)
おまけ ~テクノロート利用の新たな可能性~
ちょっと大げさな見出しにしてしまいました。😙(↑)
この、テープ状(リボン状)のテクノロートには、裏表がありそうですね。
アイロンを押し当てた面ではなく、テクノロートを通して熱が伝わった下側だけ、布に張り付いたので。
マスクの内側に張り付く面がくるように縫い込めば、たとえ中温でアイロンをかけてしまっても、ノーズフィッターとしての役割は果たしてくれそうです。
中温でアイロンをかけ、布と一体化した切れ端も、1か月以上経った今でも、同じように曲げられましたから。
(張り付く面を外側にした場合、上の写真のように、表から白っぽく見えてしまう。)
さらに、布の間に縫い込まないノーズワイヤ(ノーズフィッター)としても使えるのではないかと思いました。
(テクノロートが、直接肌に当たるように付けることは、おススメしませんが!)
これなら、ノーズワイヤの無い「既成の布マスク」やノーズワイヤの弱い「不織布マスク」に、フィットする機能を付け加えることができそうです。
あて布をして、中温のアイロンを5秒~10秒間ぐらい、ぎゅっと押し当てることで、簡単にくっつけられますから。
しかし、この裏表は、見た目では全く分からないので、長くてクルクルと巻いてある状態の時に、印を付けておくと便利だと思います。
片方の端を小さい布で挟み込むようにして、中温でぎゅっとアイロンを押し当て、その布を付けたままにすると良いかもしれません。
もう片側から、使う分を切っていき、その時に裏表を反対側の端からチェックして、目印を付ければ迷わないでしょう。
私も、いつかアイロンで接着して作ってみようかと思います。
(HKマスクの場合は、表布の内側の折り返しに付ければ良いかも。😉)
(2020年6月の記事です。)
アイロンを使った、 布マスクの消毒・殺菌方法は、こちらに書きました。
(↓)
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