【マッチスティック・メン】メイキング映像から分かったこと!

2021/08/13

映画 感想・考察

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「アリソン・ローマン出演の映画を観よう!」と思い、2番目に観た映画が、「マッチスティック・メン」です。 


(image: succo)


2003年アメリカ製作・公開された映画なので、アリソン・ローマンは23歳の時。

主人公の詐欺師ロイ(ニコラス・ケイジ)の娘、14歳のアンジェラ役です。


(ここから先は、映画を観た方だけ、読んでください!! ⇓ )


アンジェラの正体は・・・


23歳の女性が、14歳の娘役って...??と、思いますよね!


実際のところ、ストーリー上も、「産まれる前から離れて暮らしていた娘」などではありませんでした!

なんと、ロイの弟分であるフランク(サム・ロックウェル)の協力者。

ロイの貯めこんだ大金を奪うために、「詐欺に加担した20歳ぐらいの女性」だったのです。 😯 


(original image: cottonbro)


ロイも観客もびっくりです・・・

私も、すっかり騙されました。 😳


アリソン・ローマンならではの役


14歳ぐらいに見せておいて、「実際は、20歳越えてましたー!」と言っても...

なるほど、そのようにも見えてしまう。

まさに、アリソン・ローマンだからこそ、演じられる役だったと思います。


ディスク特典の「メイキング映像」に、この点に関連する、面白い映像があるんです。

監督のリドリー・スコットと脚本・製作のテッド・グリフィンが、撮影前に打ち合わせをしている部屋の様子で。


そこに、衣装合わせ中のアリソン・ローマンが現れ、一同なごやかな雰囲気。

そして、彼女が部屋を去った後、ひそひそ声で交わされた会話が...

(↓)


スコット監督:彼女すばらしい(brilliant)だろ!

グリフィン氏:彼女いいですね(great)! 14歳に見えます。

スコット監督:21歳だぞ。

グリフィン氏:知ってます・・・


本人のいないところで、こっそり話している様子が面白かったです。😆 

これぐらいの年齢の人が、7歳幼く見えるということは、やっぱり貴重なことなのですね!


でも実際は、アリソン・ローマンは、この時23歳だったはず・・・?

(監督たちは、映画「ホワイト・オランダー」やTVドラマで彼女を知っていたので、アンジェラ役に起用し、打ち合わせはその後の出来事なので。)

14歳の役からは、10歳近く年上だった時なのでした。


役作り


メイキング映像では他にも、衣装合わせの様子が、ちょこちょこと出てきました。


衣装さんが誇らしげに連れてくるアリソン・ローマンを見て、「いいね、いいね」と繰り返す監督。😀

映画のシーンごとに、見せたい年齢に見せられることを、喜んでいたのだと思います。

まるで、「かわいい孫」でも見ているかのように、優しい表情でした。


衣装さんは、アンジェラの衣装へのこだわりとして、「本物の14歳なら選ばない服で、14歳ならこうあるべきだという服を選んだ」と話していました。😉


(from the official trailer)


監督も、「レトロな小物を使い、観客に子供の頃を思い出させるような効果があるようにした」とのこと。


そのため映画では、(子供と全く関わらずに生きてきた)ロイだからこそ、アンジェラを「14歳の女の子だと信じて疑わない衣装」になっていました。

(「身近に子供がいたら、違和感を感じるのに!」と、映画を見直したら分かるのです。)


そんなこだわりに加えて、子供らしい仕草や話し方の演技が加わり、アンジェラは、とても魅力的なティーンエージャーに見えました。


これじゃあ、だまされてもしかたがないですね!😅


映画作り 


映画では、そんなアンジェラを大切に思うロイの様子が、細やかに描かれていました。


かわいい娘を想う父親心


常に、娘の身の安全を優先したり...🙂

娘の犯罪(本当はウソ)の肩代わりまでしようとしたり・・・🙁

金庫の暗証番号も、アンジェラのために、初めて人に教えたり・・・😐


しかも、大金を奪われたことよりも、娘を失った(娘が存在しないことを知った)ことの方に、ショックを受けているという...😥


ロイがだまされた1年後、カーペット店の社員として働いているところに、偶然アンジェラ(を演じていた女性)が買い物に来ます。

再会直後、ロイはあからさまに、嫌みな態度をとりますが...

彼女の告白で、和解するのです。


《告白の内容》

*あの後フランクにだまされ、分け前をもらえなかった。 → 今は、貧乏そうな彼氏と本気でつきあっている。

*詐欺はあの時の1回しかしていない。(もともと詐欺師ではない。) → 後悔している。


彼女が、根っからの悪党ではないと分かる必要があったのです。

ロイにとって、思い入れが強かっただけに...


撮り直しはどこか?


実は、この最後のカーペット店のシーンが、一部撮り直しされたそうです。

試写会での観客の反応がいまひとつで、セリフが3つ足されたとのこと。

それが、どの部分なのか、気になっていたのですが...


(元アンジェラ)「(涙)ごめん。今さらだけど、怒ってる?」

(ロイ)「君は盗んでない。オレが遣ったんだ。(You didn't take it. I gave it to you.)」

(元アンジェラ)「変わった見方ね。(It's a funny way of looking at it.)」

(ロイ)「世界の見方が変わった。(Well, I see things differently now.)」


この、下3行のセリフではないかと思います。

(ちなみに・・・日本語字幕では、下2行はシャレ?みたいですが、元の英語のセリフでは、そのような意図は全くありません。)


「詐欺の世界から足を洗えたきっかけが何であったか」を、ロイがはっきりと認識した、という展開。

彼女の演じていた、娘アンジェラという存在が、「世界の見方」を変えてくれた、ということですね。


(original photo: Sanketh Rao)


この映画は、「娘を想う父親ロイ」に共感を誘うストーリーになっていたので、お互いが「良い影響を与え合った関係」としてまとめる必要があったのだと思います。

(詐欺の話やどんでん返しが、メインではなくて。)


しかも!傷ついたロイを救済する展開になっていました。

まともな仕事につけただけではなく、ロイには両想いのパートナーもできて...

なんと、もうすぐ父親になるのを心待ちにしている、というラストまであったのです。😲

(もともと、詐欺師だったんですけど!)


フランクへの恨み


一方、フランクとの関係については、騙された後、一切触れられていません。

ロイは、フランクにも親身になっていましたが...


映画の冒頭から、お調子者で、だらしないフランクのキャラクターは、信用できない人物そのものでした。

だから、その後の展開も納得。


フランク側の言い分を聞いたり、仕返しをして、すっきりさせるという展開が必要ないのです。

騙し合いよりも、人間関係のドラマが重視されたストーリーだからこそだと感じました。


(original photo: content pixie)


ヒット作のこだわり


このように、試写会での反応を見て、撮り直しまでしたり...

ストーリー上は全く必要のないカーチェイスでハラハラさせたり...

観客を楽しませることに徹底して作られた映画だったのだと感じました。


ちなみに、元となった原作小説はありますが、映画は独自のストーリーになっていて、どちらが好きかは、人それぞれのようです。🙂 


(※2017年4月の記事を更新しました。)




(アリソン・ローマン主演映画については、こちらに書きました。 ↓)


(アリソン・ローマンの現在については、こちらです。 ↓)




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